福島原発&チェルノブイリ原発 ウルリッヒ・ベック

原子力汚染の危険性を告白することは、地域、国家、あるいは大陸の全域において逃げ道が絶たれたという告白にほかならない。(「危険社会 新しい近代への道」 ウルリッヒ・ベック著)

上記の文章は、1986年にチェルノブイリ原発事故が起こった直後に書かれたドイツ人社会学者のウルリッヒ・ベック氏のことばです。放射能もコロナウィルス同様、目に見えませんが健康に害を与え、いのちを奪うものであるという真実が隠されているのが現実でしょう。環境も汚染されています。

日本ではチェルノブイリ原発に関してはソ連の体質を批判して多くの情報を流したのに対して、いざ福島で原発事故が起きたら徹底的に情報を隠蔽しました。今でも事故から30年以上も経つのにチェルノブイリ原発から30キロ圏内は立ち入り禁止になっています。あの隠蔽体質があったソ連でさえも、住民の強制避難、汚染地域の立ち入り禁止を徹底していました。それに対して日本は福島原発事故をなるべき小さく見せようとし、住民を帰宅させるなど、旧ソ連とは全く逆の対応をしています。日本は原発事故に対して共産主義のソ連以下の対応をしたということです。ソ連以上にいのちを軽視したと言っても過言ではありません。決して許されることではありません。

2015年にノーベル文学賞を受賞したスベトラーナ・アレクシェービッチが書いた本「チェルノブイリの祈り」を読むと、原発事故の真実が見えてきます。この本は、ドキュメンタリー文学の最高傑作と評されています。

日本では明らかに真実から目をそらされています。まず真実を知ることが重要です。そうしなければ、今問題になっている核のゴミ最終処分場選定に対して正しい決断をくだすことはできないでしょう。真実を知らなければ危険性は増すばかりです。原発に関して風評被害と言う言葉が多く日本では聞かれますが、原発事故で実際に起こっている実害が主要メディアで報道されることはほとんどありません。原発マネーのためです。実害がしっかりと報道されれば、今問題になっている核のゴミ最終処分場選定に対する地方自治体(北海道寿都町と神恵内村)の対応も変わっていくのではないでしょうか。

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投稿者:canaan

首都圏で10年間牧師をしていましたが、現在は地方のキリスト教会で牧師をしています。旅行会社と農場の経営もしています。私自身が様々なことばで力づけられてきたので、希望に満ちたことばをお伝えしたいと願っています。I used to be a pastor in the metropolitan area for 10 years, but now I am a pastor at a local Christian church. Also I run a travel company and farm. I myself have been empowered by various words, so I would like to convey the hopeful words.