受胎告知 天使ガブリエルから処女マリヤへ 

すると御使いが言った。「こわがることはない。マリヤ。あなたは神から恵みを受けたのです。ご覧なさい。あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。」(新改訳聖書 ルカの福音書1章30、31節)

上記は天使からマリヤへ告げられた「受胎告知」の言葉です。天使の名前はガブリエルです。神のメッセンジャーであるガブリエルは処女マリヤに神のお言葉を伝えるために遣わされました。そして、マリヤに「受胎」を「告知」します。受胎告知」は西洋美術の重要なテーマとして、繰り返し芸術家たちによって表現されてきました。

受胎告知と言えば、おそらく最も有名なのがレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画でしょう。レオナルド・ダ・ヴィンチ (1452年~1519年)の初期の代表作が『受胎告知』です。この絵はイタリヤ、フィレンツェのウフィツィ美術館が所蔵しています。2007年にこの絵が初めて日本で展示されるということで、当時とても注目されました。その年、私は春に東京で、秋にフィレンツェで、この「受胎告知」の絵を見ました。東京国立博物館では長蛇の列で見るのに苦労しましたが、フィレンツェのウフィツィ美術館では普通に一枚の絵画として他の絵と変わらず自然に展示されていたのが印象的でした。

以下の絵画がレオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」です。レオナルドの実質的なデビュー作品として知られています。また特に遠近法を用いて写実的な正確さを追求したレオナルドの制作姿勢がよくあらわれた作品とも言われています。

レオナルドは「遠くのものは色が変化し、境界がぼやける」という空気遠近法の概念を生み出した人物でした。彼は遠近法の理解が芸術にとって非常に重要であることを確信し、「実践は強固な理論のもとでのみ構築される。遠近法こそその道標であり、入り口でもある。遠近法無しではこと絵画に関して期待できるものは何もない」と言いました。

受胎告知

『受胎告知』レオナルド・ダ・ビンチLeonardo da Vinci
ウフィツィ美術館(イタリア・フィレンツェ) 1472年頃
出典:Wikimedia Commons

               天使ガブリエルを拡大したもの

大天使ガブリエル

                 マリヤを拡大したもの  

マリア

フィレンツェの画家サンドロ・ボッティチェッリ(1445年~1510年)の「受胎告知」も有名です。百合の花を持ったガブリエルに、うろたえる仕草を見せるマリアが描かれています。

『受胎告知』ボッティチェリBotticelli
ウフィツィ美術館 1489〜1490年
出典:Wikimedia Commons

ナザレという小さい村に住んでいる目立たない存在であったと思われるマリヤが神に選ばれました。村でのマリヤの評価はどうだったでしょうか。もしかしたらそれほど評価されていなかったかもしれません。しかし、神はマリヤをとても評価していたのです。聖書に、「人はうわべを見るが、主は心を見る」(サムエル記第一 16章7節)とある通りです。

天使ガブリエルはマリヤに、「あなたは神から恵みを受けたのです」と言いましたが、確かにマリヤは神から特別選ばれ、神から恵みを受けた人でした。マリヤは救い主イエスのお母さんになるという驚くべき特権が与えられたのです。

マリヤは神を賛美し、ほめたたえます。「わがたましいは主をあがめ、わが霊は、わが救い主なる神を喜びたたえます。主はこの卑しいはしために目を留めてくださったからです。ほんとうに、これから後、どの時代の人々も、私をしあわせ者と思うでしょう。力ある方が、私に大きなことをしてくださいました。」(ルカの福音書1章46~49節)

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投稿者:canaan

首都圏で10年間牧師をしていましたが、現在は地方のキリスト教会で牧師をしています。旅行会社と農場の経営もしています。私自身が様々なことばで力づけられてきたので、希望に満ちたことばをお伝えしたいと願っています。I used to be a pastor in the metropolitan area for 10 years, but now I am a pastor at a local Christian church. Also I run a travel company and farm. I myself have been empowered by various words, so I would like to convey the hopeful words.