その家に入るときには、平安を祈るあいさつをしなさい。(マタイの福音書10章12節)
マザー・テレサは「平和は微笑みから始まります」という名言を残しています。
イエスは弟子たちへ人々の家と家庭に平安を与えるようにと教えて、彼らを遣わしました。今でもイスラエルのあいさつで使われている「シャローム(平安、平和があるように)」という言葉です。日本語の「こんにちは」に相当します。シャロームの意味は非常に豊かです。「完全、健康、安全、繁栄、幸福、救い」という意味を含みます。人間や社会が神の祝福によって理想的状態になることを意味しています。
人間の社会には、シャロームと反対の「不完全、病気(体と精神の両方)、危険、貧しさ、不幸、滅び」で満ちています。現代病の一つはストレスと言えます。日常生活や仕事で過度のストレス状態が続くと、心と体はつながっているので、頭痛がしたり吐き気を感じるなどの体調不良を起こしたりすることがあります。場合によっては鬱になってしまうことがあると思います。日本は安全な国ではなくなりつつあります。残酷なニュースをたくさん目にし耳にします。子供たちにも虐待やいじめ、誘拐など多くの危険があります。日本では中流階級が減り、格差が拡大し、貧しい家庭が増えてきています。世界には飢餓に苦しむ人々が大勢います。マザー・テレサはインドの貧しい人々をイエスの教えに従って助ける働きをしました。その功績が認められ、1979年にノーベル平和賞を受賞しました。
自分が幸せでない、不幸であると感じている人が日本では他の先進国に比べて多いです。国連が発表した世界幸福度ランキング2020では北欧諸国が上位を占めました。1位は3年連続でフィンランドです。G7諸国では、カナダ11位、英国13位、ドイツ17位、米国18位、フランス24位、イタリア30位です。日本は62位でした。ちなみに「シャローム」とあいさつしているイスラエルは14位です(2022年のランキングは、フィンランドが1位、イスラエルが9位、日本が54位でした)。
神はそのように不安でいっぱいな人々を救い出してあげたいと願っています。永遠のベストセラーである聖書には「平安」という言葉がたくさん出てきますが、2つ紹介します。
旧約聖書のエレミヤ書29章11節にこのような言葉があります。わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。ー主の御告げー それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。
新約聖書のヨハネの福音書14章27節にイエスの言葉が書かれています。わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。
聖書に「恐れてはなりません」という言葉が366回記されています。神が不安と恐れに陥りやすい人間に1年365日(プラス閏年の1日を含む)毎日「恐れてはいけないよ」と言ってくださっているようです。皆様の上に主の平安がありますように!
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