I have a dream(私には夢がある)(キング牧師の演説)
アメリカで黒人への差別がなくなりません。リンカーン大統領が1863年に署名した奴隷解放宣言で、黒人は自由の身になったはずでしたが、実際には今でも差別が残っています。
リンカーンが奴隷解放宣言を出してから100年目にあたる1963年にキング牧師たちは黒人公民権獲得のために大行進します。その後、キング牧師は集まった群衆に向かってスピーチをしました。
キング牧師のスピーチの構成を見ると、時間配列で話を進めているのが分かります。過去から現在へ、現在から未来へと。以前は(100年前)はリンカーン大統領によって希望が約束されたかに思えました(過去)。でも見てください。約束は守られていません。現実は違います(現在)。しかし、私には夢があります(未来)という運びです。
キング牧師(1929-1968年)
このスピーチの中で I have a dream で始まるフレーズはいくつかありますが、その中の一つを紹介します。
I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the content of their character.
私には夢があります。いつの日か、私の幼い4人の子供たちが、肌の色ではなく、人格の中身によって評価されるような国に生きるという夢なのです。
このキング牧師の演説から50年以上が経過していますが、いまだに黒人は差別を受けています。人種差別の問題は私たちと関係がない話ではないと思います。日本でもアイヌや外国人が差別を受け苦しんでいます。キング牧師の名演説が用いられますように。
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