「僕が行きます!僕が指輪をモルドールに捨てにいきます!道は分からないけど」(「ロード・オブ・ザ・リング」/旅の仲間 主人公フロドの言葉)
「ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)は、イギリスの作家 J・R・R・トールキンの代表作です。トールキンはカトリックの信者で、物語には信仰的な話がたくさん入っていると思います。
映画が大ヒットしました。私がニュージーランドに聖書を勉強するために留学していた時に、あちらで「ロード・オブ・ザ・リング」の映画が上映されていました。撮影の場所はすべてニュージーランドで、ピーター・ジャクソン監督はニュージーランド人です。
物語の内容は、緻密で壮大。冥王サウロンは、中つ国を支配することを可能にする一つの指輪を捜しています。この指輪には絶大な闇の力があり、指輪にはこのように刻印されています。“1つの指輪が、すべての指輪を支配する。1つの指輪がすべてを見つけ、すべてを捕らえ、暗闇につなぎとめる” サウロンは指輪を見つけ出すために手先を出します。
指輪を叔父さんから譲り受けたホビット族(おとなしい小人の種族)のフロドは、世界支配のための闘争に巻き込まれることになってしまいます。フロドは魔法使いガンダルフのアドバイスに従い、指輪を持って家を出て、ホビット荘の外へ逃げます。フロドの旅に同じ小人のホビット族で友人のサム、ピピン、メリーが同行することになります。途中、かつてサウロンを倒した人間の王の末裔であるアラゴルン(ガンダルフの友人)の助けもあり、何とか裂け谷へ到着します。
エルフの住む裂け谷を統治するエルロンドは、指輪についての対応を検討するために、エルフ、ドワーフ、人間の代表を呼んで会議を開きました。指輪を操れるのは冥王サウロンだけであることから、破壊する以外に道はないとエルフのエルロンドが話します。「指輪を破壊するためには、モルドールの火山 ”滅びの山”の火口に、指輪を捨てに行き、指輪を溶かさなければならない。いったい誰が行くか。こんな不可能に思えるミッションに挑む人がいるか。」と。
皆が議論している中、フロドが「僕が行きます!僕が指輪をモルドールに捨てにいきます!道は分からないけど」と言います。これは信仰の歩みと同じです。アブラハムは行く道を知らないで出て行きました。ガンダルフがついて行くことを表明すると、アラゴルンは「我が生命がどうなろうとも、君を守ろう。約束する。剣にかけて」と言います。レゴラスは「弓にかけて」、ギムリは「オノにかけて」と誓います。
そのようにしてフロドは8人の仲間と共に出発します。途中、ドワーフの国やエルフの国にも立ち寄ります。
フロドは、指輪が仲間たちに悪い効果を及ぼすことを悟り始めます。指輪は罪を象徴していると思います。指輪の魔力に負けた仲間の一人ボロミヤは、フロドから指輪を奪おうとしますが、フロドは逃れました。そこに、敵が登場。ボロミヤは殺され、ピピンとメリーは捕まってしまいます。
フロドとサムは決意を持ってモルドールに向けて密かに出発します。アラゴルン(人間)、レゴラス(エルフ)、ギムリ(ドワーフ)はピピンとメリーを助けに行きます。「指輪の仲間」は離散して、3方向に分かれてしまいます。そして第2部に続いていきます。
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