11 ノアの生涯の六百年目の第二の月の十七日、その日に、巨大な大いなる水の源が、ことごとく張り裂け、天の水門が開かれた。12 そして、大雨は、四十日四十夜、地の上に降った。13 ちょうどその同じ日に、ノアは、ノアの息子たちセム、ハム、ヤペテ、またノアの妻と息子たちの三人の妻といっしょに箱舟に入った。14 彼らといっしょにあらゆる種類の獣、あらゆる種類の家畜、あらゆる種類の地をはうもの、あらゆる種類の鳥、翼のあるすべてのものがみな、入った。15 こうして、いのちの息のあるすべての肉なるものが、二匹ずつ箱舟の中のノアのところに入った。16 入ったものは、すべての肉なるものの雄と雌であって、神がノアに命じられたとおりであった。それから、主は、彼のうしろの戸を閉ざされた。(創世記7:11-16)
神が最後の警告を発してから7日間、人間には箱舟に入る最後のチャンスがありました(7:4)。ノアは箱舟に入るように人々に警告しました。また、昔の世界を赦さず、義を宣べ伝えたノアたち八人の者を保護し、不敬虔な世界に洪水を起こされました(Ⅱペテロ 2:5)。しかし、人々はノアをバカにし、箱舟に入りませんでした。
そして、最後のチャンスの7日間が終わり、神は箱舟のうしろの戸を閉ざされました。主は、彼のうしろの戸を閉ざされた(16節)。この間に悔い改め、救いを求め、箱舟に入れば助かったのです。しかし、彼らは神からの悔い改めの招きに応答しませんでした。ついに天の水門が開かれ、大雨が降り始め、40日40夜休みなく雨は降り続けました(11-12節)。救いの期間は終わったのです。神の裁きが始まりました。
イエスは花婿を迎える10人の娘(愚かな5人の娘と賢い5人の娘)のたとえ話で終末についてこのように話されました。そこで、買いに行くと、その間に花婿が来た。用意のできていた娘たちは、彼といっしょに婚礼の祝宴に行き、戸がしめられた。そのあとで、ほかの娘たちも来て、『ご主人さま、ご主人さま。あけてください。』と言った。しかし、彼は答えて、『確かなところ、私はあなたがたを知りません』と言った。だから、目をさましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らないからです(マタイの福音書25:10-13)。 一度戸が閉められると、二度と開けられることはありません。
今の時代は、もしかするとノアの大洪水のような終末の裁きが来る手前の時代かもしれません。神の裁きはいつかやってきます。でも、今はまだ救いのチャンスがあります。確かに、今は恵みの時、今は救いの日です(Ⅱコリント6:2)。しかし、それがずっと続くことはありません。戸が閉ざされる時がきます。救いの戸が閉ざされる時が近づいているのです。
私たちの家族と友人は、箱舟の中に入っているでしょうか。箱舟はイエス・キリストを表しています。イエスの中にいるなら安全です。裁きを恐れる必要はありません。
私たちは光のある間に福音を宣べ伝える必要があります。わたしたちは、わたしを遣わした方のわざを、昼の間に行わなければなりません。だれも働くことのできない夜が来ます(ヨハネの福音書9:4)。今はまだ昼の時代、光の時代です。しかし、夜の時代、闇の時代がやってきます。そのような時が近づいています。あなたが「箱舟の中に入ってください。イエスを信じてください」と警告を発するべき人々は誰でしょうか。
あなたがたに光がある間に、光の子どもとなるために、光を信じなさい(ヨハネの福音書12:36)。
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