お酒で失敗する人が結構います。せっかく人生で築き上げてきたものを一瞬にして失うことになります。聖書にもそのような人物が出てきます。今日取り上げるのはノアです。私たちはどのようにしたらお酒による失敗から守られるのでしょうか?
18 箱舟から出て来たノアの息子たちは、セム、ハム、ヤペテであった。ハムはカナンの父である。19 この三人がノアの息子で、彼らから全世界の民は分かれ出た。20 さて、ノアは、ぶどう畑を作り始めた農夫であった。21 ノアはぶどう酒を飲んで酔い、天幕の中で裸になっていた(創世記 9:18-21)。
大洪水で全ての人は死に絶えました。箱舟の中に入っていたノアとノアの家族たち、そして動物たちだけが助かりました。こうして地の上を動いていたすべての肉なるものは、鳥も家畜も獣も地に群生するすべてのものも、またすべての人も死に絶えた。いのちの息を吹き込まれたもので、かわいた地の上にいたものはみな死んだ。こうして、主は地上のすべての生き物を、人をはじめ、動物、はうもの、空の鳥に至るまで消し去った。それらは、地から消し去られた。ただノアと、彼といっしょに箱舟にいたものたちだけが残った(創世記 7:21-23)。
箱舟の中にいたのは、ノアとノアの妻、ノアの息子夫婦であるセムとセムの妻、ハムとハムの妻、ヤペテとヤペテの妻の合計8人でした。神はノアたちに「生めよ。ふえよ。地に満ちよ。」(創世記 9:1)と仰せられ、ノアの息子であるセム、ハム、ヤペテの3人から全世界の民は分かれでました(18,19節)。
ノアは農夫になりましたが、ぶどう酒を飲んで酔っ払い、天幕の中で裸になってしまいました(20,21節)。大きな仕事を成し遂げたノアは、気が緩み油断をしてしまったのでしょうか。大きな失敗は大きな成功の後に来ることが多いように思います。それはおそらく高慢になって祈ることを怠り、神に信頼することをやめ、油断して過ごしてしまうからでしょう。
お酒には気を付ける必要があります。お酒で失敗する人は多いです。使徒パウロがテモテに書き送ったように少量のぶどう酒は体に良いとありますから、絶対にお酒を飲んではいけないとは言えないと思います。これからは水ばかり飲まないで、胃のために、また、たびたび起こる病気のためにも、少量のぶどう酒を用いなさい(Ⅰテモテ 5:23)。
しかし、パウロは酒に酔ってはいけないとも書いています。あなたがたは、正しくない者は神の国を相続できないことを、知らないのですか。だまされてはいけまんせん。不品行な者、偶像を礼拝する者、姦淫をする者、男娼となる者、男色をする者、盗む者、貪欲な者、酒に酔う者、そしる者、略奪する者はみな、神の国を相続することができません(Ⅰコリント 6:9,10)。
執筆中のパウロ
ノアは酒に酔ってしまったのです。そして大きな失敗をしてしまいました。私たちは酒に酔うのではなく、御霊に酔う者でありたいと思います。酒に酔ってはいけません。そこには放蕩があるからです。御霊に満たされなさい(エペソ人への手紙 5:18)。使徒の働き2章でペンテコステ(聖霊降臨)を体験した弟子たちは人々からこのように言われました。「彼らは甘いぶどう酒に酔っているのだ」(使徒の働き 2:13)。
それに対して、ペテロは言いました。今は朝の九時ですから、あなたがたの思っているようにこの人たちは酔っているのではありません。これは、預言者ヨエルによって語られた事です。『神は言われる。終わりの日に、わたしの霊をすべての人に注ぐ。すると、あなたがたの息子や娘は預言し、青年は幻を見、老人は夢を見る。その日、わたしのしもべにも、はしためにも、わたしの霊を注ぐ。すると、彼らは預言する。』(使徒の働き 2:15-18)
御霊に満たされるために聖霊を待ち望んで弟子たちは祈りました。彼らは町に入ると、泊まっている屋上の間に上がった。この人々は、ペテロとヨハネとヤコブとアンデレ、ピリポとトマス、バルトロマイとマタイ、アルパヨの子ヤコブと熱心党員シモンとヤコブの子ユダであった。この人たちは、婦人たちやイエスの母マリヤ、およびイエスの兄弟たちとともに、みな心を合わせ、祈りに専念していた(使徒の働き 1:13,14)。酒に酔う者は神の御名を汚してしまいますが、聖霊に満たされる者は神の栄光を現します。
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